2.おばあちゃんになって知った蜜の味。
三世代同居の友人は「休日のブランチは、寝ぼけ眼の婿さんがお母さ~んって
やって来るのよ。まったく甘え上手なんだから・・」と嬉しそうに笑います。
寄ってきてくれる幸せ、おばあちゃんになって新発見の蜜の味です。
この味をできるだけ頻繁にしたいと、お嫁ちゃんに「近くに来ない?」と
呼びかけた人もいます。
「息子は『親のすぐ近くはうっとうしい』と言っていたけれど、
『あなたは一日中いないのだから、お嫁さんに選ぶ権利がある』と言って、
嫁に決めてもらいました。
夕方になるとマゴと来て、一緒にご飯食べて帰ります。娘とも仲良しですし、
甘え上手なので、かなりハッピー」。
どの家でもそう巧くはいかないでしょうが、一緒にごはんの機会はおばあちゃんが
発案者で、 娘たちが協力者という体制があると結構楽しめます。
家族のお誕生日、季節の行事日の他、マゴたちに「やったあ!」という素敵なことが
あった日もお祝いしたりして。
ついでに言うと、マゴたちだけ預かるのも大歓迎。
「それまで遠慮がちだったお嫁ちゃんから、子供とお留守番にきてもらえないかと
言われた時は、ホイホイ行きました。マゴとだけの時間、最高!」
と狂喜するおばあちゃんも少なくありません。
寄りかかってください。
(次号につづく)
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志垣豊子 しがきとよこ
DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。
60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。
歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。
granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッション
デザイナー、市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。
いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)もあります。