志垣豊子のコラム

8.マゴとおじいちゃんのホットな関係。

爺婆になった年代のクラス会でのご法度は、「マゴと病気の話」です。

放っておくと近況報告の大半が目尻を下げてのマゴ話になってしまう。
つまり、それほどマゴはカワイイのです。

子供のいない同級生が、「マゴってきっと可愛いんだろうな、みんなこんなに嬉しそう
になる・・・」と驚いていましたが、マゴ話に限ると、婆より爺の方がうっとり
しゃべる傾向があります。

どんなになついてくれるかを、こんな時あんな時と優しい眼差しで語りだして
止まりません。
おじいちゃんはどうしてこんなにもマゴに魅かれているのでしょう?

マゴと同居の友人は、こう証言します。

「初めての〝チビ〟なわけ。何だか知らないけれどムチャクチャ気に入って
可愛いがってる。 保育園のお迎えに行くし、お風呂には入れるしなの。
ドイツの玩具のボーネルンドの会員になっちゃて、商品のご案内なんか来る。
するといそいそとデパートに買いに行く。玩具は彼の買い物守備範囲。

保育園のお迎えに行くと、帰りに公園なんか寄ってる。お祭りなんかも行く。
孫と一緒のときだけ、すっごくいい顔してるの。普段から、そういう顔してろよって
思うくらい。
娘も『すっごく優しいよね』って言ってます。

生まれるって聞いたときから喜んで、生まれてきたら、可愛がる可愛がる・・。
マゴもやたら愛想がいい。お休みの時ハイタッチするとか。

トイレに行くとマゴがついて行って、ドアをたんたんって叩いて待ってる、それが
嬉しいらしい。微笑ましい。
じいさんのほうも、そーっとドアを開けたりしてね。いいエネルギー貰っていると思う。」

マゴのおかげで、連れ合いに笑顔!
娘に感謝ですね。

(次号につづく)

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志垣豊子 しがきとよこ

DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。

60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。

歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。

granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、 市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。

いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)も あります。

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