志垣豊子のコラム

10.子どもが笑っている風景が世界中に広がりますように。

新しい年の日常が始まりました。

お嫁ちゃんから楽しく笑ったお正月休みの写真が届いて、子どもが笑っているっていいなあと幸せです。

そういえば、外国を旅しても、子どもが屈託なく笑っている場所は、食べ物も
美味しく、人々も親切。
大人がおおらかに暮らしいて、子どもたちは安心して笑っていたのでしょう。

去年の暮れ、1冊の本に出合いました。

『チイサイテ』。

タイのナンプレー村にある孤児院バーン・ロム・サイの子どもたちが描いた絵が集められています。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この孤児院は15年前に名取美和さんという
方が、この地でHIVに母子感染した子どもたちの施設としてつくりました。

そこで子どもたちが将来に希望を見つけるためのプロジェクトを進めていらしたの
ですが、イキイキと絵を描くというのも、その1つでした。

『チイサイテ』には、バーン・ロム・サイの子どもたちの可愛い笑顔が見えるような
23枚の絵があります。

しっかりと明るい仕上げの装丁は、子どもたちを見守る大人たちの優しさがしのばれます。

この可愛い本を眺めていると、子どもが笑っている風景が世界中に広がるようにと願わずにいられません。

マゴたちもいつかどこかで大きくなったバーン・ロム・サイの子どもたちと出会うかも。

たくさん笑った子ども時代が育てた思いやりある大人になって。

*「バーン・ロム・サイ」と『チイサイテ』のご案内は、インターネットで見てくださいね。
(次号に続く)
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志垣豊子 しがきとよこ

DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。

60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。

歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。

granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、 市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。

いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)も あります。

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