志垣豊子のコラム

11. 娘のトシに感慨ひとしお、光陰矢の如し。

同世代のおばあちゃんから、
「娘から、今年年女なのよと電話があって、あら36?と聞いたら、
やあね48よですって!」
とメールがきました。

この驚き、よ~く分かります。

48といえば、ついこの間までの自分のトシのようで、まさに光陰矢の如しです。

それにしても子育て中のママたちはハツラツと若い。
ファッションも20代とどこが違うというのでしょう!

その意気、その意気!年令なんて忘れてずんずん進めばいいのです。

とはいえ、親たちは日々「トシをあなどってはいけない」という思いを強くして
います。

保育園のお迎えを引き受けているおばあちゃんたちは、こんな風に言います。

「好きなようにおやり、そのためのサポートはするからと言ったものの、
いままでのようにはいかない。

体力もないし、衰えていくのだから。それを頭のどこかに置いておいてね。
いつまでも大丈夫じゃないからね。

夜マゴを娘に渡してから自分の仕事をやらなきゃいけない時なんか、体力の限界を
実感しちゃう。だから、親を長く使いたいと思ったらほどほどに・・・」

「うちは4世代家族なので、歳をとるということがどんなことか、仕事をきちんとして
いくために何をしているかもを見ていると思う。
けれど、お互いの役割、心遣いをしっかりしてもらわないとね。

娘たちには、30代40代の〝今〟にしかできないことを一生懸命やってほしいです。

それと、子供もどんどん大きくなっていくけれど、今でしか見られない子供の姿、
状態をしっかり楽しんでほしいの。
そして自分一人の手に余ったら、遠慮なく周りに声をかけてほしいです」

今年も幸せに笑って過ごすために、健康管理がんばります!
(次号に続く)
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志垣豊子 しがきとよこ

DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。

60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。

歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。

granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、 市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。

いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)も あります。

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