志垣豊子のコラム

13. 「続けたいこと」  小さな喜びがbig news。

「今しかできないこと」で精一杯だった現役時代は、子育ても日々のやりくりも、お付き合いも、「今ならこれでしょ!」と大張り切りでしたが、さすがに少し息切れ気味です。
そこで、「ずっと続けられること」に絞ろうと路線変更を決めました。
もともと思いついたら走り出しているオッチョコチョイなので、「そりゃいい!」とすぐ手を染めては「こりゃだめだあ!」と押しつぶされそうになった体験だらけです。
さすがに身の丈、分際を考える時が来たのです。

身近に迫ったことでいうと「娘たちやマゴたちへのプレゼント」。
お互い遠く離れているので、ついつい折を見つけてはオットー!と驚かせたいおばあちゃんでしたが、ああもうダメ・・。
みんな10代になって、何を夢見ているのか想像が追いつきません。
で、ミもフタもないけれど、サイズを申告してもらって毎度「スニーカー」を送ることに内定。
ブランドや好みは写メを貰えればそれに沿うけれど、ない場合はおばあちゃんの感性次第を覚悟してもらおうかな。

一方、日々の心を元気にしてくれるのは「友だち」との交流です。
これとて「ずっと続ける」には心配りが欠かせなくなりました。
そのうちまた・・などと悠長な時間の余裕はないので、お互いに小さく喜び合うニュースをできるだけ頻繁に伝え合うようにしています。
遠い親戚だろうが、ご近所だろうが赤ちゃんが生まれた慶事は「big news!」としてメールが飛びます。
「おお!いい話、ありがとう!」と喜ぶ歳になったのね。

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■志垣豊子 しがきとよこ

DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。

60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。

歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。

granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、
市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。

いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)もあります。

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