志垣豊子のコラム

7.娘にはズバリ、お嫁ちゃんにはほんのりと。

子育てに口は出さないとは言うものの、(オイオイそれはないだろう)とドキドキする
ことはあって、
「娘がオッパイ飲ませながらスマホしていた時は思わず絶句」と、
おばあちゃんはハラハラです。

食事でも、「これ嫌いなんです」「野菜を食べない・・」「今日は食べて
くれない・・」と娘たちはいつも嘆き節。

赤ちゃんだってその日の気分ってものがあるのだけれど、
せっかく作ったごはんを残されるとおかあさんは納得いかないのでしょう。

そんな時、もう少しで「あなたもそうだったわ。でもちゃんと育ったでしょ」
と言いそうになるのです。

でも、何故口に出すのを憚るのでしょうか?

それは、娘たちの一生懸命な気持ちに水を差してはいけない、
そんな気持ちを否定しているかのように取られても困るからなのです。

実際うっかり「ママがイライラ落ち着かないから、食べないのよ」と言って、
娘が怒りまくった大失敗が私にあります。

娘はその時のことはもう覚えていないそうですが、
「ほんとにズバリというからねえ」と他にも傷つけたことがあることを
匂わせていました。

もちろんお嫁ちゃんには少し気を遣います。

例えば、娘とお嫁ちゃんが一緒の時を選んで、娘に向かって一言言う。

当然(お嫁ちゃんも聞いててね)と願いながらです。
仲良くいたいの。よろしくね!

(次号につづく)

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志垣豊子 しがきとよこ

DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。

60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。

歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。

granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、 市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。

いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)も あります。

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