14. 「お安くないね!」 この言葉、死語?
皆さん、お茶しながらどんな話をしていますか?
相手によりけりでしょうけど、40代50代までの親ざかり、女ざかりが集まればお天気の挨拶などはそこそこでしょうね。
思い起こせばあの頃は、次々に湧いて出る難問や抱えている深刻な状況を吐き出して、それを寄ってたかって笑い飛ばしてはすっきりしたものでした。
ところが近頃は、ずっとお天気がらみということもあるのです。
低気圧が近づくと痛む膝や腰、冬場の洗濯物は乾きが遅い、天気が悪いだけで気力が出ないというわけで、体調、気分、対策だけで1-2時間は経つ始末です。
イヤだわ。
でもこの秋からは、よく公園集合のランチをし、風の音を聞きながらおやつもしました。
お天気以外に夢中になった話題をご披露しましょう。
1つは「人生で“もらっちゃったあ”と忘れられないイエローカード」。
「もうしません!」「気を付けます!」と勇み足を思い出したり、「臆病になったわ」と残念がったりの過去を懐かしみました。
もう1つは「来年こそ!」の小さな希望。
発端は、もうすぐ金婚式だという人が「まだ先は永い。惚れなおさないと・・・。もう!と怒り狂ったこともある。でも、相棒だものね」とつぶやいた一言です。
確かに、別々に育った二人が連帯を組んで生きていく不思議話はキリがありません。
来年も、縁あって隣合わせたオヨメちゃんとも、小さな希望を育てる連帯を探りましょう。
「ところで、ああ~あ、お安くないね!と笑う話はないの?」と嘆いたら、びっくりなリアクションがありました。
急転直下、物価の話になっちゃた!
もう「お安くないね!」は無縁なだけでなく死語なのでしょうか?
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■志垣豊子 しがきとよこ
DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。
60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。
歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。
granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、
市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。
いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)もあります。