1. 「マニキュア」 1本だけ濃いツツジ色を載せてみました。
20代は輸入化粧品、30代はデザイナーズブランド、40代50代はナチュラルテイストの流行にアタフタを繰り返した世代です。
だからでしょうか?いくつになっても、おしゃれの楽しみを手放す気にはなれません。
でもキレイは人のためならず、いまや、体と心を軽くしてくれるオマジナイに似ています。
私の場合、朝の紅筆、夕べのマニキュアが最近の楽しみ。
中でもマニキュアは、洗濯物をたたむときも、編み物するときも、パソコンや携帯をたたくときも、いやでも目に入る指先へのイキイキづくりアイテムというわけです。
娘たちのようにネイルアートなどというお飾りはしませんが、マニキュア売り場は大好きです。
24色のクレヨンにドキドキした子供の頃と同様に、色の行列は想像力を掻き立てます。
が、思いがけないことに、マニキュア選びは、自分自身と向き合うことになります。
言ってみれば、ノッテル?ノッテナイ?が分かります。
気力旺盛は望むべくもない昨今ながら、それでも「それなりに」生きる元気には気遣うわけで、好きな自分、なりたい自分をイメージして暮らしているのね。
で、マニキュア売り場には、ノッテルときに行かねばなりません。
感動した映画や音楽の残像、一気読みした本への胸騒ぎ、お気に入りの服やショールをまとったときの温かい気持ち、家族や友人からウフッなメールが届いた日だといいかな。
青葉が光る今日はいつものグレイかかったピンクの指先に、1本だけ濃いツツジ色を載せてみました。
指先に天使が降り立ったよう。マニキュアマジックです。
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■志垣豊子 しがきとよこ
DreCome60 grannny net 主宰。
2014年春まで、50代女性の異業種交流ネットワーク「50カラット会議」代表。
60代メンバーが増えたのを機会に、娘たちとのコミュニケーションを考えるgranny net
を開設しました。私には娘と息子に、合わせて3人マゴがいます。小学生と中学生。
歳をとるのは誰も初めて。けれど人類の歴史は長いのです。学べることはたくさんありそう。
自分の生き方と共に、娘たちマゴたちが笑って過ごせる日々のために出来ることを見つけたいと思います。
granny netにはいろいろな職業、失敗も含め子育て体験豊かなおばあちゃんがいます。
例えば、医者、料理研究家、建築家、編集者、心理学者、作家、画家、ファッションデザイナー、
市場調査研究者。みんな笑うこと、喋ることが大好き。
いつまでも誰かと一緒にごはんを食べたいと作った本に、『笑ってごはん』(家の光協会刊)もあります。